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野菜を食べやさい

無耕起、無堆肥による省力有機栽培を通じ、退職後の人生について発信いたします。さらには生ごみや剪定枝利用の土作り、家庭菜園での一句について紹介します。

肥料はどれだけ入れたらよいのか(土作りと肥料 2014.3.18)

発酵鶏糞の袋

今日は薄曇り。春霞がかかったような感じで園芸日和です。

さて、数日前から春らしい温かな気候となってきました。いよいよ家庭菜園本番ですが、そんななか、よく初心者から、肥料はどれだけ入れたらよいのか、と聞かれます。そこで、昨日の化学肥料の使い方と関連し、私なりに愚考してみます。

肥料は、チッソ(N)、リン(P)、カリ(K)が多く必要と言われますが、一般に菜園で欠乏するのは葉緑素やタンパクの素となるNですので、Nを中心に考えてみます。

作物の調査によると、茎葉と根の全収穫物は茂っている場合はm2当たり生で10kgぐらいあります。そして、N含量は全体の約0.1%となりますので、Nはm2当たり約10gが作物に吸収されていることになります。なお、生の植物の90%は水分のようです。

そこで、Nを10g施用すればいいのかというと、施用した肥料が全部利用されるわけではないので、そういうことにはなりません。そこで、利用率が問題となります。肥料の利用率は、有機肥料は約30%、化学肥料は約50%程度です。このほか地力からNを吸収します。

地力Nは、無肥料で作った場合から推定しますと、私の菜園場合ですが、無肥料での収穫量は痩せ地でもm2当たり5kg以上ありそうです。その約0.1%がNですので、地力からのNは5g以上吸われていることになります。

そこで、私の菜園の場合ですが、肥料はm2当たり発酵鶏糞500g(N成分2%)の他、尿素(N成分46%)を10g入れています。利用率から吸収されるN量を計算しますと、発酵鶏糞から500x0.02x03=3g、尿素から10x0.46x0.5=2.3g、地力Nから5g、合計3+2.3+5=10.3gとなります。

結果として約10gのNが吸われていることが予想され、普通の肥料レベルと思われます。そして、我が菜園の場合は、葉物野菜以外は、茎葉の大半と根は土に戻していますので、地力は肥えていくことになります。

関連し、上の写真は主として使っている発酵鶏糞です。すでに発酵が終わっていますので匂いは強くありません。

また、下の写真は無肥料で育てた昨年のサツマイモですが、上は痩せ地、下は肥沃地と推定され、この差は前作の影響か思われます。


サツマイモ痩せ地

サツマイモ肥沃地


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  1. 2014/03/18(火) 09:41:35|
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