無耕起、無堆肥による省力有機栽培を通じ、土作り、旬野菜の感動(凡人の一句)、退職後の人生について発信いたします。
前回、マダガスカルの禿山について復元は簡単でないことについて紹介したところ、ブログ仲間の「まろ」さんから、「覆水盆に返らず」というコメントをいただきました。
この言葉に刺激され、今回は、中国名言故事と園芸の第8話として「覆水盆に返らず」について愚考します。
苗を作りすぎて余ることがありますが、全部捨ててしまい、あとで後悔するときがあります。私の経験ですが、植えた苗がヨトウムシに食われてしまい、あわてて補植したいと思っても、もう苗はありません。
また、畑に種を全部播いたが、その後、雨があり発芽が悪くなってしまい、種を少し残しておけば良かったなんて思うこともあります。
そこで覆水盆に返らずですが、もともとは、夫を捨てた妻が、その夫がたまたま出世してしまった。そこで、妻が謝罪し夫に復縁をせまったとき、夫は、お茶を床にこぼし、このお茶を盆に返すことができるかと尋ねた、という話のようです。
一度捨てたものは還すことができないという戒めなのでしょう。その戒めにしたがい、私ことですが、苗は多めに作り、余った苗はしばらく残しておくというのが私のやり方にしています。
関連し、上の写真は、我が菜園のあるときの苗の様子です。繰り返しますが、苗は、必ず大目に作り、かつ残し、「覆水盆に返らず」とならないように心掛けています(笑)。
なお、「苗作り」に関心のある方は、本ブログ左側のカテゴリー欄の「苗半作」を選択しクリックしますと今までの記事を読むことができます。
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- 2015/08/27(木) 19:58:03|
- 中国名言故事と家庭菜園
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ユーカリホテル滞在の続きです。ユーカリの林を抜けると、そこは湖です。そして、その湖の周辺にあるアシの林と小木に白いものが、花が咲いているように見えました。上と下の写真は、それらの様子です。

稚拙なカメラを望遠にして見ると、花でなく白い鳥でした(笑)。下の写真は、その様子です。目の悪くなった老人の錯覚でした。老いぼれてしまったものです。
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- 2015/08/24(月) 00:46:40|
- マダガスカルとアフリカ
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先日、マダガスカルの森は禿山(はげやま)が多いこと、関連し、日本の援助で生長の早いユーカリの植林が進められていることを紹介しました。
そのユーカリですが、先日、首都アンタナナリボから西に少し離れた「ユーカリホテル」という名前のホテル(笑)に泊まり、そのホテルの庭のユーカリの林を散歩しましたので、その魅力について紹介します。
上と下の写真は、そのユーカリの林の様子です。白樺に似たような白っぽい幹の林は、ドラマに出てくるような独特の雰囲気があり、美しいと思いました。

一緒に行ったマダガスカル人の話によると、ユーカリはいくつかの種類があり、虫に弱い種類が多いようです。このような立派な林になるということは、虫に強い種類ではないかと言っておりました。
また、下の写真はホテルの2階の室内からの様子で、遠くには湖も見え、なかなかの風情です。この近くに出張のときは、このホテルに泊まるようにしようと思ったしだいです(笑)。

なお、禿山に関して、前記事でマダガスカルは禿山が多いことを紹介しとところ、野生動物の住処が失われつつあるのではないかというコメントをいただきました。
そこで、野生動物の住処はどうなっているのかについて紹介しますと、マダガスカルは、島の北東部に熱帯雨林のジャングルがあり、野生動物の多くはこのジャングルに生息していて、禿山と離れた地域に住んでいるようです。
前回紹介の禿山の記事は、稲作が盛んなマダガスカル中央高地の様子でした。
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- 2015/08/22(土) 01:18:06|
- マダガスカルとアフリカ
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マダガスカルのアパートのベランダで生ゴミ堆肥作りをやっていますが、その様子について、「生ゴミとバケツで堆肥作り」と題し紹介しました。今回は、その結果について紹介します。
上の写真は、バケツに生ゴミと現地産の土を入れて、ふたをし、1週に1回それらをかき混ぜ、4週間後(1か月後)の様子です。少し渇き過ぎの感じがしますが、白く見える卵の殻を除き、有機物はほぼ分解した感じです。悪臭はほとんどなく、ほぼ成功と思われます。
堆肥というよりは土という感じです。1回目の堆肥作りは、ここで終わり、集めてプランタ栽培の堆肥(土)として使う予定です。また、空いたバケツは次の2週間分の生ゴミ入れの容器になります。
下の写真は、別の材料で2週間後の様子です。生ゴミ分解は順調に進んでいる感じです。少し水分が多い感じですので、今回は、水分を抜くため、ふたを開け、数時間乾かす予定です。

下の写真は、堆肥作り開始の様子で、土と生ゴミを混ぜた後の様子です。

以上のように、生ゴミと土を混ぜ、1週間に1回かき混ぜを行い、4週間後に堆肥になることが分かりました。
最大の注意点は、水分が多くなり過ぎないようにすることです。目安は、水がバケツの底にまったく染み出てこない程度の水分にすることです。このため、前回報告のように、生ゴミは乾かしてからバケツに入れています。また、1週に1回かき混ぜますが、このとき水分が多いときは、乾いた土を入れるか、さらには、ふたを開けて乾かします。
なお、「生ゴミ堆肥」に関心のある方は、本ブログ左側のカテゴリー欄の「生ゴミ利用」を選択しクリックしますと、今までの記事を読むことができます。
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- 2015/08/19(水) 02:03:30|
- 生ゴミ利用
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マダガスカルのアパートの室内で野菜のプランタ栽培を楽しんでいることを紹介しておりますが、今回は、その工夫について紹介します。
上の写真は、カイワレダイコンとレタスの混植の様子です。カイワレダイコンは1週間で収穫できますので、カイワレダイコンを収穫した後にレタスを育てることができます。また、カイワレダイコンは倒伏しやすいので支柱を付けています。支柱は焼肉を食べたときに残った串です(笑)
下の写真は、そのカイワレダイコンを収穫した後の様子で、残っていたカイワレダイコンの茎と根を引き抜きレタスの間に敷いた様子です。こうすると少しは土表面の乾燥を防げるのではないかと思っているところです。

下の写真は、プランタを2分割し、播種時期を変えてカイワレダイコンを育てている様子です。大きい方はダイコン葉になる予定です。

下の写真は、カイワレダイコン収穫が終わった後に、残っていた茎と根を引き抜き、きれいにしたプランタです。すぐ播種できる状況になっていますが、1週間待ってから播種予定です。
こうしてみると、いろいろとプランタ栽培も工夫が可能で、面白くなってきました。
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- 2015/08/16(日) 03:24:24|
- プランタ栽培
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先日、マダガスカルのアパートの室内でカイワレダイコンを作っていることを紹介しました。今回は、その続きですが、カイワレダイコンを収穫したあと、残った株で、ダイコン葉を作った様子を紹介します。
上の写真は、室内栽培中のプランタの様子です。左が播種後2週間、右が播種後4週間です。そして、下の写真は播種後4週間目のものの収穫物です。それなりにダイコン葉になっています(笑)。きちっと間引きをすれば、もっと良いものが採れたと思います。

下の写真は利用です。目玉焼きに添えた様子です。このほかラーメンに使われ大活躍です。
たかがダイコン葉、されど外国で一人暮らしの男にとっては、貴重な無農薬新鮮野菜の供給源でした(笑)。
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- 2015/08/14(金) 02:54:03|
- プランタ栽培
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「淡路島の棚田」について、保存が厳しい状況をブログ仲間のawawaさんが紹介しておりました。この記事に刺激され、今回はマダガスカルの棚田について紹介します。
上の写真は、私の知人が撮影したものですが、アンタナナリボの南にありますアンチラベというところの棚田です。マダガスカルでも最も美しい棚田のある所と言われています。
一方、下の3枚の写真はアンタナナリボ近郊の田舎の棚田です。あまり美しいとは言えませんが、谷合に作られた普通の棚田と言えましょう。



マダガスカルを空から眺めますと、このような棚田が無数に広がっています。このような棚田がアフリカ大陸に行きますと、まったく見ることができません。やはり、マダガスカルの棚田は、アジアから来たマレー系の人達が作ったもので、その意味で、棚田のルーツはアジアにあると思われます。
マダガスカルの問題は、個人的に作られた水田(棚田)に頼りすぎていて、日本のような大規模な灌漑事業が歴史上にほとんどないことです。日本では、大灌漑事業が、平安末期、江戸時代、そして明治~昭和に行われた歴史があります。
マダガスカルにおいては、大規模灌漑事業が行われたのは最近のことです。しかも、海外援助でできたものばかりで自前のものはありません。そのためか、その後の治水管理の基本となる灌漑水路の管理はおろそかで、老朽化するばかりです。
こうした状況にどう対応していくのか、簡単ではありませんが、政治の停滞を含め、少しずつ変わっていくしかないのでしょう。
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- 2015/08/12(水) 00:43:44|
- マダガスカルとアフリカ
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あいば達也氏が「日本にとって本当に痛手か? 露・サケマス流し網漁禁止」という記事で、「日本の国土のうち約7割が森林と云う事実は意外に知られていない。この割合は、先進国のなかでフィンランドに次いで2番目に高い。先進工業国であることも考慮すれば、世界一、森林が豊かな国である」、と述べています。
さらに、日本においては、森が貯水槽の役割をもっていて、水資源が豊かであること、この結果、日本の多くのところで水田稲作が可能となっており、さらには、この水田も貯水槽の役割も持っていることは知られているところです。
関連し、今回は、この森林について、同じ稲作国であるマダガスカルの現状について紹介します。
上と下の写真は、首都アンタナナリボの西側高地の様子です。ほとんどはげ山です(笑)。谷合の水のたまり場に緑地が少し残っている風景です。

昔は、全部森林だったと言われますが、森林伐採の後に畑として使い、土地の栄養を長きにわたって収奪してきておりますので回復は簡単でないと思われます。
一方、下の2枚の写真は内陸盆地の稲作地帯の様子です。気候的には年2回稲を作れる地域ですが、周囲ははげ山ばかりで、山に貯水機能はありませんので乾期に水不足になり、2期作可能地域は限られます。このため、ほとんどは雨期に稲を年1回作るだけになっています。


日本の援助で、森の復元が進められようとしており、生育の早いユーカリやアカシアの植樹が行われております。しかし、もともと土台は栄養分の少ない土の種類ですので、復元は簡単でないようです。また、大きくなっても、木材は燃料に使われてしまうところですので、維持は簡単でないとも言われます。
日本の森の偉大さが、マダガスカルに来て初めて分かりました。日本人は、この豊かな森のおかげで豊かな実りをもたらす稲作を行うことができ、その結果として特徴ある日本文化を築いてきたわけですが、その意味で、あいば氏が指摘しているように日本の森は偉大な資源と思われます。
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- 2015/08/10(月) 01:06:29|
- 日本人のルーツ
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先日、マダガスカルでは朝食にバリスス(お粥)を食べること、関連し、私もバリススを作ったことを紹介しました。前回紹介のバリススは味噌汁味バリススでしたが、今回紹介するのは、お茶付け味バリススです。
上の写真が、そのお茶付け味バリススです(笑)。お茶付けもインド型の米に合うのか、こちらも美味しいと思いました。
作り方ですが、ほぼ前回と同じです。まず、炊飯して冷蔵庫に保存しておいた飯米を電子レンジで温め、茶碗に入れます。一方、別の茶碗にお茶付けの元を入れ、お湯を注ぎ溶かしスープにしておきます。今回は具を多くするため、乾燥ワカメも入れました。
そして、ご飯とスープを混ぜ、さらに出来合いの鶏肉を入れ、電子レジでさらに温め、出来上がりです。インド型の米とお茶付け風味のハーモニーがいいのか、毎日食べても飽きない美味しさでした(笑)。
なお、記事と関係ありませんが、下の写真は、妻がマダガスカルの私に送ってくれたスイートコーンの湯がいた写メです。今年はスイートコーンもよくできているようです(笑)。
「スイートコーン」に関心のある方は、本ブログ左側の検索欄に「コーン」とカタカナで作物名をいれて入れクリックしますと、今までの記事を読むことができます。
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- 2015/08/08(土) 04:17:06|
- マダガスカルとアフリカ
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ブログ仲間の「みよ」さんが「夕焼け」と題し、真っ赤な夕焼けへの思いを詩で表現していました。この夕焼けへの思いに刺激され、今回はマダガスカルの夕焼けについて愚考します。
上の写真は一般市民の通りです。マダガスカルに来てから2か月はホテルで過ごしましたが、そのホテルの5階の部屋から見えた、ホテル裏側の通りの様子です。
洗濯ものの陰で見えにくいですが、子供たちが遊んでいるのが見えます。ナワ飛びや昔懐かしいゴム飛びをしていました。そして下の写真は夕暮れです。一般市民の通りは、写真で左下のあたりですが、もう子供の姿は見えません。

下の写真は完全に日が沈んだ様子です。街には電気が通っていますが、電気代は高いので明かりが少ない感じです。

一方、下の2枚の写真は、先日紹介したイタシー湖の夕暮れです。こちらの方も情緒があります。それにつけても、普通の電子カメラで夕暮れを撮るのは難しいですね(笑)。

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- 2015/08/03(月) 00:45:08|
- マダガスカルとアフリカ
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マダガスカルのアパート生活も早いもので1か月が過ぎてしまいました。この間、生ゴミも貯まりましたが、この生ゴミを利用し、バケツで堆肥を作っておりますので紹介します。
上の写真は生ゴミを乾かしている様子です。赤いバナナの皮や卵の殻が見えます。私は、このように、過水分とならないように一旦乾かしてから処理します。
下の写真は、生ゴミをバケツに入れたところです。この後、少量の土とかき混ぜます。かき混ぜるのは1週間に1回程度で、土日の休日に行います。一個のバケツに入れる生ゴミ投入量は2週間分です。

その後、1か月は何も入れず、1週間に1回かき混ぜるだけにし、堆肥になるのを待ちます。下の写真は、その中間の様子です。少し水分が少ない感じですので、少し水を加えてやる予定です。すでに、バナナの皮などは原型がなくなっていますが、完全に発酵し、堆肥になるのを待ちます。

最大の注意点は、水分です。乾きすぎては発酵が進まないし、逆に湿り過ぎると悪臭が出てきます。一般に50%程度の水分がいいと言われますが、この水分というのは、土は湿っているが、水がまったく染み出てこない状態です。
日本人専門家の話では、EM菌がないと堆肥ができないと思っている農家もいるが、現地の自然発生の菌で堆肥ができる、ということです。そこで、私は、アパートの庭の土をもらい、それを生ゴミに加え、堆肥を作っているところです。
堆肥ができたところで、また紹介します。なお、下の写真は、使っているバケツの様子です。金属製のものはアパートのベランダに置いてあったもので、骨董品のようです(笑)。
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- 2015/08/01(土) 01:03:19|
- 生ゴミ利用
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プロフィール
Author:ささげくん
つくば市大角豆(ささげ)に8アールの菜園があり、そこで無堆肥有機農法(ぐうたら農法)を実践しております。ブログ名は健康管理のため「野菜を食べやさい」、ニックネームは余生を菜園にささげることにちなんで「ささげくん」としております。どうぞヨロシク。
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