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野菜を食べやさい

無耕起、無堆肥による省力有機栽培を通じ、退職後の人生について発信いたします。さらには生ごみや剪定枝利用の土作り、家庭菜園での一句について紹介します。

コスモスの 花相似たり 四十年


コスモス菜園1


コスモスの 花相似たり 四十年(中国名言故事と家庭菜園)

コスモスは秋の花、いくつかのブログにコスモスの紹介がありました。

我が菜園でも咲いていますので、中国名言故事との関連で、凡人の一句を添えて紹介します。

まず、先輩の一句です。

    コスモスのはるかかなたに筑波山

この句は、小生が30歳の頃(40年前)、つくば市に転勤してきたとき、退職目前の先輩から退職記念誌として頂いた俳句集のトップにあったものです。

この句は、前にも紹介したことがありますが、我が菜園の雰囲気もあり、秋になり、コスモスを見ると、必ず思い出します。詳しくは「筑波山とコスモスと菜園」を参照願います。

つくば市に来てから40年となりましたが、コスモスで一句作った先輩は現在、100歳になります。消息は分かりません。

あれから40年になり、今年は、菜園の入り口にコスモスを作ってみました。

上と下の写真は、そのコスモスです。台風もなく美しく咲き誇っている感じです。

コスモス菜園2

また、下の写真は花のアップです。

コスモスの花

一方、唐詩選の有名な詩に「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」があります。この詩は菊の花が主題になっていますが、あれから40年を思うと、コスモスの花にも似たところがあるな、と思ったしだいです。

すなわち、コスモスの花は毎年同じようなものだけれど、40年前にコスモスで一句を詠んだ先輩は消息不明、私も、もう晩年になり、いつ亡くなってもおかしくない状況です。

そこで、凡人の一句です。

     コスモスの 花相似たり 四十年

関連し、いつもの凡人の一句絵手紙です。くつろいでいただければ幸いです。

凡人の一句絵手紙コスモスで

参考までに今回のコスモスの栽培法を紹介しますと次のとおりです。

種子は、昨年、道路端にあったコスモスの種です。播種場所は、万能クワで溝を掘り、播種溝を踏み固めた後、8月上旬に、点播きし、発芽後間引いて、1点あたり1本にし、無肥料で育てました。また、いつものとおり、無農薬、無耕起、無堆肥、無石灰、無畝立て、無追肥、無ビニールマルチ栽培です。

なお、こうした「中国名言故事と家庭菜園」に関心のある方は、拙ブログ左側のカテゴリー欄の「中国名言故事と家庭菜園」を選択しクリックしますと、今までの記事を読むことができます。


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  1. 2020/10/14(水) 07:53:49|
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よく戦う者は勝ち易きに勝つ者なり

除草シート9月


よく戦う者は勝ち易きに勝つ者なり(中国名言故事と家庭菜園)

我が菜園は、夏野菜が終わり、秋野菜の収穫時期になってきましたが、この時期は、恐ろしいカブラヤガ(ヨトウムシ、根切り虫)の発生時期です。

関連し、今回は、久しぶりの「中国名言故事と家庭菜園」の記事で、この害虫の予防方法等について紹介します。

よく戦う者は勝ち易きに勝つ者なり(孫子)」

これは、兵法の神様(孫子)の言葉です。まさに、戦いというものは楽に勝つべし。犠牲が多く苦労して勝ったとしても本当の勝利にならない、負けに近いという意味でしょうか。家庭菜園もこうありたいと思うところです。

私ことですが、有機農法実践のため、腰痛ヘルニアになるほど堆肥作りをしたことがあります。しかし、これではダメということでしょう。

そこで、現在の私は、「無堆肥、無農薬、無耕起、無畝立て、無石灰、無追肥、無ビニールマルチ」という無堆肥有機農法(ぐうたら農法)を実践しておりますが、無堆肥でも立派な有機野菜ができることが分かりました。今までの腰痛堆肥農法は何だったのでしょう(笑)。

関連し、掲載の写真は、上記「孫氏の兵法」を実践している我が菜園9月の様子です。

まず、上の写真は、夏野菜が終わった場所に除草シート張った様子です。このように除草シートを張っておきますと、ヨトウムシは9月に裸地に産卵しますので、産卵する場所が無くなり、防除できます。使っているのは除草シートですが、目標は虫除けシートになります(笑)。

下の写真は秋野菜播種後に防虫ネットを張った様子です。当然のことですが、9月だけでもこうしておくと、虫害が無くなるだけでなく虫の産卵を防いでいるため、防虫ネットを外した後も、元気に育ちます。また、当然ですが、ヨトウムシの産卵もありません。

防虫ネット栽培9月

下の写真は、我が菜園の地倍いキューリ栽培の様子で、草マルチをしています。キューリは乾燥を嫌いますので、草マルチがあれば下は水分豊富で、良質のキューリがよく採れます。また、このような草マルチで覆われたところにはヨトウムシの産卵はありません。

キューリと有機物マルチ9月

関連し、下の写真の有機物は、春の果樹剪定枝をキューリの草マルチとして使った残骸です。「たんじゅん農法」で学んだことですが、こうした剪定枝は、腐敗発酵しますと、土が肥えるだけでなくキノコ菌が増え、土壌改善効果があるようです。実際、美味しいキューリが採れました。

除草シートと有機物残骸9月

下の写真はソルゴ栽培で9月に刈り倒した様子です。これは冬野菜の草マルチに使います。

ソルゴ刈り取り9月

以上、孫氏の兵法「よく戦う者は勝ち易きに勝つ者なり」を実践している我が有機菜園9月の様子でした。

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  1. 2019/10/01(火) 09:36:40|
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一隅を守りて万方を忘る(中国名言故事と家庭菜園)


2月の菜園2

一隅を守りて万方を忘る(中国名言故事と家庭菜園)

中国名言故事には家庭菜園を楽しむために参考になる言葉が多く、拙ブログでは、「中国名言故事と家庭菜園」というカテゴリーで記事を連載しております。今回紹介するのは「一隅を守りて万方を忘る(准南子)(第23話)」です。

この言葉の意味は、気になっているところばかり注意していると、全体を見ていないので問題が起きやすいですよ、という感じでしょうか。似たような言葉に、鹿を追う者は山を見ず、木を見て森を見ず、なんて言葉があります。

小生の経験では、ビニールマルチを張り、これで立派なトウモロコシが採れると思っていたら、風が吹いて全部倒れてしまった、とか、防虫ネットを張り、モンシロチョウ対策は万全だと思っていたら、しばらくしてアブラムシが発生し、キャベツが全滅なんて経験もありました。

ポイントは、家庭菜園にしても、油断をしないこと、観察を怠たらず、全体を見て作ることが重要ということでしょうか。

なお、上と下の写真は記事と関係ありませんが、2月下旬の春を待つ我が菜園の様子です。梅も咲き、これからは、凍霜害も終わり、緑が濃くなっていく頃かと思われます。

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2月の菜園1


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  1. 2018/02/25(日) 08:03:36|
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法三章のみを約す(中国名言故事と家庭菜園)

夏の菜園2


法三章のみを約す(中国名言故事と家庭菜園)

拙ブログでは、中国名言故事には家庭菜園で参考になる言葉が多く、それらの言葉と家庭菜園の関係について愚考しております。今回は、第22話として「法三章のみを約す(史記)」について紹介します。

漢の高祖が、秦を滅ぼした後、今までの複雑な法律を改め、三章のみの最小限の法律施行を約束し、絶大な支持を得た、という話です。

家庭菜園も同じかと思います。最小限のやり方で無農薬野菜を作ることができる指針を示した教科書があればいいと思われます。

初心者の傾向として、密植、肥料不足という問題があるかと思います。また、病虫害に会う場合も多い感じです。そこで、アドバイスを求められたとき、私ことですが、幅を広くして植えること、発酵鶏糞を多量に入れること、春と秋は防虫ネットを使うことの3点を薦めています。

すると、どうでしょう。初心者でも立派な無農薬野菜が作れるようになったではないですか(笑)。初心者からの言葉ですが、感動しやる気が出た、と言われました。

まさに、「法三章のみを約す」、これでいいのでしょう(笑)。

なお、こうした「中国名言故事と家庭菜園」に関心のある方は、拙ブログ左側にありますカテゴリー欄の「中国名言故事と家庭菜園」をクリックしますと、今までの記事を読むことができます。

また、上と下の写真は、「法三章のみを約す」ではないですが、無農薬、無耕起、無堆肥、無畝立て、無ビニールマルチ、無追肥、無石灰の省力有機農法(ぐうたら農法)を実践している、我が菜園の夏の様子です。

夏の菜園1


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  1. 2018/01/08(月) 08:05:57|
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明極まれば、すなわち察に過ぎて疑い多し(中国名言故事と家庭菜園)

ワケギ9月上旬

中国名言故事は家庭菜園生活に参考になることから、「中国名言故事と園芸」について紹介しておりますが、今回は第21話として、「明極まれば、すなわち察に過ぎて疑い多し(近思録)」について愚考します。

この言葉の意味は、明(知識)が多いと察(考え)が過ぎ、迷いばかりが生じて決断ができなくなる、という感じでしょうか。

家庭菜園で言えば、いろいろと勉強し過ぎて、どんな農法がいいのか分からない、という状況でしょうか。

家庭菜園で有機農法を実践しておられる方を見ますと、ほとんど1人1農法という感じで、同じ農法の方はほとんどおられません。参考となる例や本は多く、迷いが生じてもおかしくないと思われます。

私の場合ですが、原則として、無農薬、無耕起、無堆肥、無畝立て、無追肥、無マルチ、無石灰の農法を実践しておりますが、これだけの「ぐうたら農法」の実践者は私だけと思われます(笑)。

逆に、農薬有り、耕起有り、堆肥有り、畝立て有り、追肥有り、マルチ有り、石灰有り、という方もおられますが、これは、県の農業指導でみると、普通のことです。

これら多くの農法から自分の目指す農法を確立するためには、知識(明)だけでは足りない、経験も必要で、両方があって知識が確かなものになっていくということでしょうか。

私ことですが、「ぐうたら農法」(西村和雄 2001)で行くことを決めたのは50代になってからです。その前は堆肥作りを中心とした普通の有機農法をしていましたが、腰を痛めヘルニアになってから「ぐうたら農法」に目覚めたことになります(笑)。

なお、上と下の写真は、現在の我が無農薬菜園の様子で、秋めいてまいりました。秋野菜のワケギが美味しそうです。またゴマが実り始めました。

ゴマ9月上旬


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  1. 2017/09/07(木) 06:57:36|
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