私の土作り、最後は生ゴミ利用です。
家庭から出る生ゴミは、タマゴの殻や魚や動物の骨を含み、優れた堆肥用素材として注目され、堆肥にして利用することが勧められています。しかし、生ゴミは水分を多く含み、それを利用した堆肥作りは一般の堆肥作りよりも難しいのが現状です。
そこで、私がしているのは、家庭菜園における埋め込みです。これは、菜園の畝間に30cmぐらいの深さに、生ゴミを捨てたあと土と混ぜるだけの簡単な作業ですが、夏なら2週間、春秋なら1か月、冬なら3か月で土に還ります。そして、その後、追肥のような効果が表れ、明らかに土は肥えるようです。
本方法のポイントは、生ゴミが新鮮なうちに土と混ぜて埋め込むことです。混ぜ込むと、生ゴミの水分は土に吸収され、適度な水分となり、発酵しやすくなり、かつ悪臭が出にくくなります。また、本方法では、ミミズの発生は少なく、ミミズをもとめるモグラもほとんど現われません。
もともとミミズは水分多く酸素の少ない腐敗物のなか、例えば堆肥の下に集まりますが、生ゴミを土と混ぜると、水分が減り酸素が増え、腐敗やミミズの問題はなくなります。
上の写真は、生ゴミを捨てる前の穴の様子で、埋めた時に次回のために作った穴です。
そして、下の写真は、生ゴミをその穴に入れた様子、そして土と混ぜたところです。


生ゴミ利用の注意点は、野犬など動物対策です。これには、「魚の頭や骨など動物性の生ゴミを分別しして利用」すれば問題ありません。
(参考)
「堆肥の作成と利用は重労働」 堆肥は、作るのも、保存するのも、運ぶのも、土に鋤き込むのも大変で、重労働を伴います。力仕事ですので、老人やご婦人には困難を伴います。
例えば、1アール(10mx10m)の畑には200kgの堆肥が必要と言われます。200kgの堆肥を作るためには2000kgの生の有機物が必要と言われます。これは、堆肥を作る前の有機物は90%近い水分を保持しているためです。
また、堆肥は有機物を重ねておけば自然にできるものではありません。米糠など発酵用の素材を入れ、天地返しを数回行い、乾燥させたところで完成です。また、雨にあたると分解し小さくなっていきますので保存場所も考えなくてはなりません。
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- 2017/04/13(木) 08:42:14|
- 土作りと肥料
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