野菜を食べやさい

任地マダガスカルから、食と健康、自然との共生、日本人のルーツ、マダガスカルとアフリカ等について発信いたします。菜園については帰国時の春に紹介します。

美味しい野菜と土作り(土つくりと肥料 2016.8.24)

土作り1

まともな食事崩壊で命を危険にさらす日本人!栄養素スカスカ加工食品まみれで病気蔓延」、という記事が阿修羅掲示板に出ておりました。

要約しますと、ポテトチップスのような加工食品はカロリー高いが、健康に必要な繊維が少なく、これらに頼っていると、高血圧など成人病にかかりやすくなる、という感じです。まさに、健康維持のためには野菜に含まれる繊維が重要であり、「野菜を食べやさい」、となります(笑)。

一方、野菜を食べてもらうには美味しいことが重要になりますが、拙ブログでは、腐植の多い土で野菜を作ると、柔らかく味が濃く美味しい野菜が作られることを指摘しています。

腐植は、有機物が分解されて残った最小の有機物と言われますが、これには肥料維持能力や土の団粒構造形成能力が秘められていて、土つくりに最も重要な成分と言われます。このため、腐植の多い土が肥沃な土と言われます。

そこで、今回は、秋野菜のシーズンとも関連し、美味しい野菜を作るための腐植の多い土つくりについて我が菜園の方法について紹介してみたいと思います。

まず、我が日本にある菜園の土作りですが、老体に困難を強いる堆肥は作りませんし、入れません(笑)。代わりに緑肥を作ります。

上の写真は緑肥として作っているクローバーです。大きくなったところで刈り取り、敷き草として使います。

一方、下の写真は収穫物残差の利用で、サツマイモの枯れツルの様子です。これも敷き草として利用します。

そして、緑肥や収穫物残差などの有機物を地表面に置くだけですが、それらは微生物によって分解され土に帰り、腐植の多い土が自然とできてきていきます。これは「ぐうたら農法」とも言われますが、これでいいのです(笑)。

以上、わが菜園の土つくりの方法でした。なお、こうした土作りに関心のある方は。拙ブログ左側にあるカテゴリー欄の「土作りと肥料」をクリックしますと、今までの記事を読むことができます。


土作り2枯れたいも蔓


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  1. 2016/08/24(水) 03:04:28|
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さゆりさんと堆肥のにおい(土作りと肥料 2016.1.15)

コーヒー滓の乾燥1

吉永小百合さん主演の映画「不思議な岬の物語」がテレビで放映されたようです。私は夫婦で2年前に映画館に見にいったものですが、早いものでテレビでも放映です。

この映画の一場面ですが、堆肥の臭い匂いが嫌になり、都会に帰っていく嫁の話がでてきます。さゆりさんとしては、笑の一場面として使ったのかもしれませんが、堆肥が臭いだなんて有機栽培農家は驚いたのではないでしょうか。そこで、有機栽培農家に代わり、名誉挽回させていただきます。

有機栽培農家の堆肥は有機物が発酵した物であり、匂いはありますが、基本的にはいい匂いです。堆肥が臭いだなんて、それは腐敗した堆肥であり不良堆肥です。

つまり、映画に出てきたのは不良堆肥であり、実際に有機農業をしている人達はこのような堆肥は使っておりません。

細かいことですが、堆肥を作る微生物には発酵菌と腐敗菌の2種類があります。発酵菌は猛烈な増殖能力があり、いい匂いを放ちますが、酸素がないと住めません。

一方、腐敗菌は、増殖能力は弱いですが酸素が少なくても生存可能で、このため腐敗菌はもっぱら、堆肥作りでは酸素不足になっている下で増殖し、嫌な臭いを放ちます。

有機農業では、当然のことですが、切り返しをしっかり行い発酵菌による堆肥を作っていますので、臭い匂いはありません。したがって、堆肥の匂いで嫁が逃げていくようなことはありません(笑)

なお、参考ですが、上と下の写真は、私が室内でコーヒー滓を使って発酵堆肥を作っている様子で、過湿にならないように、もっぱら乾燥と攪拌が重要な作業となります。乾燥したあとビン詰めしましたが、乾燥が十分でなかったようで、ビンの中では発酵が始まっています。でも、これでいいのです(笑)。

コーヒー滓の乾燥2

コーヒー滓の保存

また、下の写真は、私がバケツで生ゴミ発酵堆肥を作っている様子です。仕込んで1週間目の様子ですが、主として白いカビが表面に生えています。これらが発酵菌で、甘酸っぱい匂いがしますが、アンモニア臭はありません。


発酵菌増殖の様子


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  1. 2016/01/15(金) 13:39:39|
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無耕起、無堆肥でも土は肥えるのか(土作りと肥料 2015.1.29)

緑肥オートとモロヘイヤ残骸

今日は晴れ。霜柱が厚く立ち冷え込みましたが、風は穏やかで冬の園芸日和です。

さて、昨日は生ゴミの埋め込み利用について紹介しましたが、生ゴミ埋め込みは地力増強の一方法と思われます。一方、私は無(不)耕起栽培という方法で野菜作りをしております。本方法は原則として堆肥を使いませんが、このような方法で地力増強ができるのか、について今回は愚考します。

有機農法の教科書によれば、一般に堆肥は土つくりに不可欠な材料として紹介されています。しかし、最近の日本有機農法研究会の雑誌「土と健康」を読んでいますと、不耕起農法も有機農法という報告も見られるようになってきました。

もともと、私の教科書としている「ぐうたら農法のすすめ」(2001)の著者西村和雄氏は、無耕起・無堆肥を推奨していますが、長年有機農法を研究してきた方でもあり、不耕起農法も有機農法という報告はおかしなことでもありません。

その著書では、不耕起栽培においては、作物の下に敷いた草マルチ(緑肥)や残された根が微生物の働きで発酵(腐食)し、土が自然に団粒構造になっていくことを紹介されておりますが、不耕起栽培は自然の循環を重視している有機農法そのもの、あるいは有機農法が進化したものと思われます。

このため、不耕起の家庭菜園法では、収穫物残骸や緑肥を草マルチとして使えば、自然と地力がついてくるので堆肥を使わなくとも良いと判断されます。

関連し、上の写真は、現在の我が菜園の緑肥オートと枯草モロヘイヤの残骸です。モロヘイヤは硬く、なかなか枯れませんが夏には自然に還ります。

下の2枚の写真はサツマイモ残骸とトマトの残骸です。いずれもかなり小さくなっており、土に還りつつあります。

サツマイモの蔓残骸1月

トマト残骸1月

下の2枚の写真は果樹の下の様子で、剪定された枝が置いてあります。たんじゅん(炭素循環)農法によれば、このように伐採した枝木を置くだけで、キノコ菌が木を分解し、腐植が進み、土は団粒構造となり、肥えてくると言われ、私も実践しているところです。

剪定枝残骸1

剪定枝残骸2

そして、これらの実践の結果については2年間紹介してきましたが、我が菜園では、無農薬野菜がそれなりに採れていますので、効果は出てきていると思われます。



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  1. 2015/01/29(木) 10:01:34|
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冬の油粕入れは地力を上げる(土つくりと肥料 2015.1.22)

油粕肥料10㎏入り1袋

今日は曇り。昨日の雨で菜園は潤い、木の芽が膨らんだ感じのする朝でした。

さて、作物が健全に育つためには地力が高いことが最も重要です。地力があれば、どんな作物もよく育つという方もおられます。そこで、我が菜園では地力を高めるために、油粕を冬に施用していますので紹介します。

上の写真は購入した10㎏入りの油粕肥料入り袋です。そして、下の写真は、その内容で、窒素(N)全量 5.3%とあります。Nは、光合成をする葉緑素の主要成分で、このため、作物の成長を早めるために最も重要な肥料でありますが、油粕は、このための有機肥料としては、N成分が多く重宝されます。

油粕肥料成分

油粕肥料は、油成分が残っていて水をはじき腐りにくく、そのためか、効きも遅い特徴があります。このため、油粕は、効きは遅いが長期にわたってじわじわ肥料が出てくるとも言われます。そこで、私は、油粕は、肥料というよりは地力を高める素材にいいのではないかと思っています。

下の写真は、左側の畝は溝を掘り油粕を施用した様子、右側の溝は油粕を入れ土と混ぜた様子です。

油粕肥料を入れた溝

下の写真は、菜園全体の様子です。地力が低いと思われるところには大目に入れておりますが、平均すると入れた量は100g/m2です。したがって、菜園は、窒素(N)成分で5.3g/m2、地力が付いた感じになります。

油粕を入れた菜園全景

当然のことですが、作物に使われるのは、5.3g全部ではなく、これらのNの一部のようです。そして使われなかったNは、多くは地力として残るようです。

作物に必要なNに興味のある方は「肥料はどれだけ入れたらよいのか」も見ていただければ幸いです。



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  1. 2015/01/22(木) 09:25:31|
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前年の夏野菜の残骸で土は肥える(土作りと肥料 2014.5.31)

モロヘイヤ残骸

今日は晴れ。朝のうちは涼しいですが暑くなることでしょう。

さて、我が菜園では、収穫物残骸は堆肥に替わる重要な有機物資源の一つであり、関連し、その利用について「収穫物残骸」を利用した冬の土作り」と題し2月2日に紹介しております。

その土作りの効果なのか、今年の春作の野菜の生育を見ると、我が菜園の土は肥えてきた感じをうけます。今回は、前年の夏野菜の収穫物残骸の現在の状況について紹介します。

上の写真は、オクラ、モロヘイヤ等の茎の残骸です。残骸は、畦作りのために寄せられて土が少し掛けられていますが、もう踏めば砕けそうです。

下の写真は、サツマイモ蔓の残骸です。ネギの側に寄せられていますが、土になじんであおり、土に還るのを待つばかりとなっています。

サツマイモ蔓残骸

下の写真は、ナスやコーンの茎の残骸です。こちらの方はオートの側に寄せられていますが、やはり土に還るのを待つばかりとなっています。

ナスとコーンの残骸

以上のように、昨年の残骸物は、初めオートやネギの畝間の表層に置き、作物が大きくなったところで、その作物に寄せておくと、5月ともなると自然と土に還っていきます。そして、それらは腐植となり、自然と土は肥えていきます。

関連し、下の写真は今年のナバナの残骸です。ジャガイモの畝の間に置いてありますが、このようにしておくと、葉はすぐ無くなり、茎だけとなり片付けやすくなります。そのような効果で無堆肥でも土地は肥えていくのか、今年のジャガイモは追肥なしでよく茂っています。

残骸物処理で気を使っているところは埋めないことです。埋めると、土中は酸素不足のため腐敗しやすくなり、それを好むミミズが増えると言われます。そして、ミミズが増えるとモグラが増えるという、いやな展開になっていきます。

さらには、有機物を埋めると、それを分解しようと微生物が増えますが、その微生物は増えるためにタンパクの素となるチッソを食い尽くしますので、土は一時的にですが、チッソ不足になり痩せると言われます。


春ナバナ残骸


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  1. 2014/05/31(土) 07:18:18|
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